2020年度から新しい学習指導要領が全面実施となります。
知識を詰め込む「詰め込み教育」が悪とされ、個人の個性を尊重した「ゆとり教育」へと変化してきた平成。そして今、平成の終わりと共に、教育は新たな変化の時を迎えています。
それが「脱ゆとり教育」です。
この記事では、「脱ゆとり教育」の狙いと、プログラミングが何故必要なのか、英語教育の必要性とも絡めながら分かりやすくお伝えしたいと思います。
「脱ゆとり教育」の狙い
「ゆとり教育」が失敗だったというのは聞いたことがあるかと思います。一概に失敗だけだったとは言い切れないのですが、「最近の若者はゆとりだから」なんて言葉が生まれてしまう程度には、「ゆとり教育」が成果を出せなかったことは事実です。
「ゆとり教育」で具体的に何がダメだったのかというと、学力低下です。PISAという世界レベルの学力調査において日本は大きく順位を落とし、「ゆとり教育」を受けた子供の学力低下が明らかとなりました。この問題を受けて、2011年の指導要領改訂から日本の教育は「脱ゆとり教育」へ方向転換し始めたのです。
「脱ゆとり教育」は単純な学力上昇を狙っているわけではありません。
最も重要視していることは、変化していく時代に対応できる学びの力、「生きる力」を育てることです。
生きる力?
「生きる力」ってなんだか漠然としていますね。
ちょっと考えてみてください。あなたが子どもの頃と今とで、生活は大きく変わっていませんか?パソコン、スマートフォン、タブレット、あらゆるものが新しく生み出され、普及し、発展し続けています。
仕事をロボットがとってかわり、AIの知能は人間をはるかに超越したものとなり、進化は留まるところを知りません。日進月歩で変わりゆく時代において、従来の知識を身に付けるだけの教育は不十分なのです。新しい問題が生じたとき、自分でそれについて解決策を考え、実行しているけるだけの能力が求められているのです。その力を「生きる力」と呼び、「脱ゆとり教育」ではその力の育成を狙っているわけです。
では、「生きる力」と小学生の英語教育、プログラミングはどのようにつながるのでしょうか。分かりやすい英語教育の話からしましょう。英語が何故必要なのかと聞かれれば、たいていの人は理由が浮かぶと思います。
グローバル化への対応
外国人旅行者が増えるだけでなく、外国人労働者の受け入れも緩和され、クラスに外国人の子供がいるという状況が珍しいものではなくなってきました。日本人は日本語だけ話せればいいという時代は終わりを告げようとしています。日本の会社に就職しても、英語を求められる場面は飛躍的に増えていくでしょう。小学生のうちから英語に慣れさせ、英語の土台を作っておくことは、子供の将来のことを考えれば必要なことですね。
それでは、プログラミングは何故必修化されたのでしょうか。
プログラミング教室の広告をよく見かけるようになったかと思います。もちろん学習指導要領改訂を受けての流れです。子供をどこのプログラミング教室にいかせるかの前にまず考えてほしいのは、プログラミングが必修化された狙いです。
プログラミングは現代社会において、私たちの生活を成り立たせている重要なものです。
身の回りのどこにプログラミングが使われているか。そもそもプログラミングとは何か。
子供にきかれたとき、あなたはすぐに答えられますか?
例えばエアコン、テレビ、そういった家電製品はプログラミング技術を駆使して作られています。エアコンの温度設定を20度にすれば、エアコンが自動的に部屋の温度を測定し、調整してくれますね。これがエアコンの中に組み込まれているプログラムの働きであり、そのプログラムを構成することをプログラミングと呼ぶのです。
何かを「測定」し、それによって「あらかじめ決められた設定」通りに機械を「動作」させるものがプログラムです。
こんな技術、プログラマーやエンジニアにしか意味がなさそうですか?
いいえ、そうではありません。
プログラミングについて学ぶことそのものが小学生にとっては非常に重要なのです。
何故なら、プログラミングをすることで、論理的な思考力を養うことができるからです。
プログラミングで身につく論理的思考力
プログラムは、論理的な思考がなければ作れません。
ある目的を達成するために、どのような要素が必要で、どのような段階を、どのような手順でクリアすればよいのか?
この論理的思考力を養う訓練を小学生のうちから行うことで、目の前の問題に対して自分で原因を分析し、解決手段を考案するといった「生きる力」が身に付いていくわけです。
何か困ったことが起きたとき、自分の力でどうにかできる子に育ってほしいというのは親の共通の願いだと思います。
プログラミング教育は、その一助を担おうとしているのです。
もちろん、自分たちの生活を成り立たせている便利なIT機器に対する理解を深めるという意味でも、プログラミング教育は重要ですよ。
今は親子で参加できるプログラミング教室があちこちで開かれています。
プログラミング教室にも様々なものがあります。
パズルゲームのようにプログラムの一部を組み立てて行うものや、プログラミング言語と呼ばれる特別な言葉を使うものなど。
プログラミング言語は、「active」「left」「right」「sum」「average」など、英語をもとにしています。
英語教育とあわせて考えるなら、英語でプログラミングが学べるプログラミング教室が一石二鳥でしょう。
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