Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)の略であるTOEICは、英語を母国語としない人を対象としたテストです。主にコミュニケーション能力を検定するための試験であり、日本では2018年度に約266万人が受験しています。その中でも、初~中級者向けとして注目されている「TOEIC Bridge」についてご紹介します。
TOEICの種類
1979年にスタートしたTOEICは、現在5種類のテストが実施されています。
TOEIC Listening & Reading Test (TOEIC L&R)
TOEIC Speaking & Writing Tests (TOEIC S&W)
TOEIC Speaking Test
TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests
世界150カ国で実施され約700万人が受験しているTOEICは、合否判定ではなくスコアとして英語の実力を測定する試験です。TOEICは主に企業での英語能力測定を目的として開発されたため、難易度はそれなりに高い水準の問題が出題されています。
TOEIC Bridgeとは?
2001年に誕生したTOEIC Bridge(トーイック・ブリッジ)は、中高生や初級から中級レベルの英語学習者向けの試験です。TOEIC L&Rが聞き取り(Listening)が100問、読解(Reading)が100問の計200問構成に対して、聞き取り50問、読解50問で構成されています。同様に、TOEIC L&Rでは、それぞれ5点から495点で合計10点から990点となっていますが、TOEIC Bridgeではトータルスコア20~180点で評価されます。またTOEICの半分の1時間(リスニング約25分、リーディング約35分)が受験時間となります。
TOEIC Bridgeの利用目的は?
TOEIC Bridgeのスコアは、中学生や高校生が利用する機会が多くあります。例えば、高降雨製の留学選抜用や英語特進クラスへの選抜用です。大学でも英語レベルのチェック用としても使われています。しかし、その後の入試試験や大学院入試などでは、TOEIC Bridgeのスコアを聞かれることがなく、一般的なTOEICスコアが中心となってきます。
TOEIC Bridgeのスコアの位置づけは?
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)という、ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示すガイドラインがあります。例えば、レベルA1は「学習を始めたばかりの者・初学者」から、C2の「母語話者と遜色のない熟練者」とされています。この基準に「TOEIC Listening & Reading Test」と「TOEIC Bridge」を当てはめてみます。 ※LはListening、RはReadingです。
TOEIC L | TOEIC R | Bridge L | Bridge R | |
C1 | 490 | 455 | ||
B2 | 400 | 385 | ||
B1 | 275 | 275 | 84 | 84 |
A2 | 110 | 115 | 64 | 70 |
A1 | 60 | 50 | 46 | 46 |
これからわかるように、TOEICで550点以下のスコアの方にぴったりな試験となっています。
TOEIC Bridgeのスコアでの英語レベル
TOEIC Bridgeでのスコアで点数別の目安をご紹介します。
100点 中学1年生レベル
120点 中学卒業レベル
150点 TOEIC470点レベル → TOEICへステップアップ
中学生の英語習得確認のために受けるテストとしてもおすすめです。
テスト問題の構成について
●リスニングセクション(約25分間・50問)
会話やナレーションを聞いて設問に解答
Part1 写真描写問題(Photographs)-15問
Part2 応答問題(Question-Response)-20問
Part 3 会話問題(Short Conversations and Short Talks)-15問
●リーディングセクション(35分間・50問)
印刷された問題を読んで設問に解答
Part4 文法・語彙問題(Incomplete Sentences)-30問
Part5 読解問題 (Reading Comprehension)-20問
問題数も試験時間もTOEICと半分なので、集中力もキープしやすくなっています。TOEICでは、リスニングセクションでは説明文問題、リーディングセクションでは長文穴埋め問題など難易度が高い問題が追加されておりますが、TOEIC Bridgeで試験に慣れておくと、TOEICへとステップアップしていった際にはスムーズに移行できるはずです。
問題のレベルや難易度は?
各パートの問題をTOEIC Bridgeの公式ページにあるサンプル問題からご紹介します。
Part1 写真描写問題(Photographs)
写真を見ながら、4つの選択肢が読まれるので正しい選択肢をA~Dから選びます。写真は問題文を読まれている間にしっかりと見ておくのがポイントです。
<2人の男の子が椅子に座って1冊の絵本を読んでいる写真>
https://www.iibc-global.org/toeic/test/bridge/about/format/sample01.html
(A) The boys are laughing.
(B) The boys are reading.
(C) The boys are fighting.
(D) The boys are painting.
Part2 応答問題(Question-Response
1人の人物から問い掛けが聞こえてくるので、それに対するA~Cの3つの応答から適切な応答を選びます。少しセンテンスが長くなるため、しっかりと覚えておくのがポイントです。
You will hear.
“Good morning John. How are you?”
You will also hear.https://www.iibc-global.org/toeic/test/bridge/about/format/sample02.html
(A) I’m fine thank you.
(B) I’m in living room
(C) My name is John,
Part 3 会話問題(Short Conversations and Short Talks)
短いアナウンスまたは2人の短い会話を聞き、アナウンス・会話の内容に関する設問(問題文にあり)と、それに対するA~D(問題にあり)の4つの選択肢から適切なものを選びます。質問文や選択肢は既に書かれているので先に見ておくとスムーズです。
(MAN)Do you have any children, Mrs. Wilson?
https://www.iibc-global.org/toeic/test/bridge/about/format/sample03.html
(Woman) Yes, we have a boy who’s three and a girl who’s six.
(Man) They must keep you very busy.
質問文 How many children do the Wilsons have?
選択肢
(A) Two
(B) Three
(C) Five.
(D) Six.
WhatやWhere, When, Who,Howなどをしっかりと聞き分けて、適切な答えを選ぶのがポイント!
Part4 文法・語彙問題(Incomplete Sentences)
文章の空欄に適切な単語をA~Dから選びます。基礎的な文法は身につけておくのがキーです。
Please turn off your computer at the ——– of the day.
https://www.iibc-global.org/toeic/test/bridge/about/format/sample04.html
(A)ends
(B)ending
(C)end
(D)ended
Part5 読解問題 (Reading Comprehension)
手紙やフォームなどを見て、質問文に対する最も適切な答えを選ぶ。
NOTICE
https://www.iibc-global.org/toeic/test/bridge/about/format/sample05.html
CAFETERIA CLOSED
Will reopen Monday, June 5
What will happen on June 5?
(A)The workers will take a day off.
(B)The cafeteria will open.
(C)The prices will go down.
(D)The school will close.
TOEICを受験すると試験時間の長さや設問の多く、子供が受けるには集中力をキープするのが困難です。そこで、約1時間という適度なボリュームで受験料も抑えた価格でTOEIC Bridgeを受験することが可能なため、ぜひ英語を勉強し始めた初級者や中高生におすすめです。しっかりと英語を身につけて、TOEICへステップアップしていってください。
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